一度出来ても、戻ってしまう。揺り戻しの先にある本当の安定
- AI IMAI

- 4月7日
- 読了時間: 3分
3年間通ってくださっている生徒さんのレッスンで、とても印象的な出来事がありました。
前々回のレッスンで、それまでにないほど質の高い美しい高音が出たのです。
喉が自然に開き、無理のない状態で、身体全体から出る輝く声でした!
ただその後、体調を崩され、約2ヶ月レッスンが空いてしまいました。
久しぶりのレッスンでは、その時にできていた状態が、出来ない状態に戻ってしまっていました。
でも、これはとても自然なことです。
私はその時、「一度できたことは、必ずまたできますから大丈夫ですよ」とお伝えしました。
そして昨日のレッスン。
最初に生徒さんにお話ししたのは、「揺り戻し」についてです。
新しい感覚や使い方を身につけようとすると、人はどうしても“前の癖”に引き戻されます。
それは失敗ではなく、身体が変化している証拠です。
少しユーモアも交えて、
「元カレが“戻ってこいよ〜”って言ってくるみたいなものです。でも大丈夫、そのうち諦めますから(笑)!」
そんなお話をしながら、レッスンを進めました。
軟口蓋の動き、顎の使い方などを丁寧に整え、一つひとつ確認していくと——
最後には、これまでで一番とも言えるほどの、豊かで、よく響く歌声が身体の中から溢れ出ました!
私は、その身体から湧き出る声のエネルギーに感動して、目頭が熱くなりました!
ご本人も、「すごく楽に出ました!」と。
ここで大切なのは、
成長は一直線ではない、ということです。
特に最初の頃は、
3歩進んで2歩下がることもあれば、時には4歩下がるように感じることもあります。
でも、一度できたことは、必ず身体の中に残っています。
揺り戻しを繰り返しながら、その波は少しずつ小さくなり、やがて“凪”のように安定していきます。
実は、こうした変化の過程には、ひとつの特徴があります。
特に最初の頃は、なかなか成長を実感できないものです。
一直線に右肩上がりで伸びていくのではなく、できたり、できなかったりを繰り返しながら、「本当に進んでいるのだろうか」と感じる時期があります。
けれど、身体の中では確実に変化が積み重なっています。
そしてある瞬間、それまでバラバラだった感覚が、ふっと繋がるときが来ます。
その瞬間から、声は一気に変わり始めます。
成長は、ゆるやかな直線ではなく、ある時点から一気に伸びていく、“跳ね上がるような変化”を見せるのです。
そしてもう一つ。
声は、正しく整えれば、必ず応えてくれます。
見えない変化が、ある日“結果”として現れます。
変化の途中にある不安も含めて、そのプロセスを楽しめるようになると、
声も、身体も、確実に変わっていきます♪




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