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「先生、この感覚ですね!」と言われた時に私が伝えること

6月8日
読了時間: 2分

レッスンをしていると、


「先生、この感覚ですね!」


と言われることがあります。


何かがうまくいった時や、今までより楽に声が出た時によく聞く言葉です。


でも私はそんな時、


「その感覚は覚えなくて大丈夫ですよ」


とお伝えしています。

意外に思われるかもしれません。


多くの方は、


「良い感覚が見つかった」

「この感覚を再現できればうまくいく」


と考えます。


しかし、私は感覚を覚えることを目標にはしていません。

なぜなら、感覚は変わるものだからです。


体調によっても変わります。

疲れている日と元気な日でも違います。


身体の使い方が変われば、感じ方も変わります。

昨日感じたことと、今日感じることが同じとは限りません。


ですから、その時の感覚だけを追いかけようとすると、かえってうまくいかなくなってしまうことがあります。


私が大切にしているのは、感覚ではなく「条件」です。


首を固めていないか。

顎を押していないか。

舌に余計な力が入っていないか。

呼吸を無理に押し出していないか。

身体の自然な働きを邪魔していないか。


一つひとつを確認しながら整えていきます。


すると、声は結果として現れます。


良い声を出そうと頑張るのではなく、良い声が出る条件を整えるのです。



アレクサンダー・テクニークでも同じです。


「正しい感覚を覚える」ことを目指すのではなく、

自分が無意識に行っている余計な力みや習慣に気づき、それをやめていきます。


そうすると身体の使い方が変わり、立つこと、歩くこと、呼吸すること、そして歌うことも変わっていきます。


その結果として現れる感覚もまた変わります。


だから私は、


「この感覚を覚えましょう」


とは言いません。


それよりも、


「何をしたら、その状態になったのだろう?」


という視点を大切にしています。


感覚は結果です!


追いかけるものではなく、条件が整った時に自然に現れるものです。

私のレッスンでは、その条件を一緒に見つけていきます。


良い声を探すのではなく、良い声が自然に現れる身体の使い方を探していく。

それが私のレッスンです。




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