「え!?先生、本当にこれでいいんですか?」違和感の正体
- AI IMAI

- 6月9日
- 読了時間: 3分
レッスンをしていると、こんなことがよくあります。
「やりました!」
私は思わず声を上げます。
「今の声です!」
「素晴らしいです!」
「地響きが鳴っています!」
「おめでとうございます!」
そして思わずハイタッチを求めます。
ところが、生徒さんは少し困った顔をしています。
一応ハイタッチには応じてくれるのですが、表情はどこか不思議そうです。
「え……」
「先生、本当にこれでいいんですか?」
実は、こういうことは珍しくありません。
私が聞いていると、以前より確実に良くなっています。
声は無理なく出ています。
自然な響きがあります。
空間にもよく響いています。
今までにはなかった豊かな音が聞こえています。
ところがご本人は、
「なんだか変です。」
「よく分かりません。」
「本当にこれで合っているんですか?」
と言うのです。
不思議ですよね。
実はここには、とても大切な理由があります。
それまで喉を締めて声を出していた人が、身体全体を使って自然に声を出せるようになると、今まで聞いたことのない響きが聞こえるようになります。
声にはたくさんの倍音が含まれています。
身体がうまく働き始めると、その響きも豊かになります。
ところが、その響きを聞き慣れていないと、「響いている」ではなく、
「雑音」や「濁っている」ように感じることがあります。
今まで単純な音しか聞いていなかった人にとっては、初めて出会う音だからです。
さらに、声は以前より楽に出ています。
すると今度は、
「こんなに楽でいいんですか?」
という不安が出てきます。
長い間、頑張ることが当たり前だった人ほどそうなります。
苦労して出す声に慣れているので、楽に出る声の方が信用できないのです。
でも私は横で聞いています。
だから分かります。
以前より自然です。
以前より響いています。
以前より自由です。
だから私は大喜びしています。
生徒さんは首をかしげていますが、私は心の中で、
「来たーーー!出たーーー!」
と思っています。
そして、実は感動して、ちょっと涙が出たりします。
もちろん、違和感があるものすべてが正しいわけではありません。
ですが、
「違和感があるから間違っている」
とは限りません。
むしろ今までと違う使い方を学び始めた時ほど、最初は戸惑うことがあります。
ですが、違和感は、身体が新しい可能性を見つけたサインかもしれません。
ぜひ、違和感を感じたら、違和感とお友達になってみてください。
その違和感の先にこそ、あなたの求めていた答えが待っているかも知れませんよ!




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