よっこいしょ!~「刺激」は強烈です~
- AI IMAI

- 6月11日
- 読了時間: 2分
70代半ばの男性の生徒さんと、
初回のアレクサンダーテクニークのレッスンをしていた時のことです。
椅子から立ったり座ったりを観察していると、生徒さんがふと笑いながら言いました。
「そういえば私、家で立つ時によく『よっこいしょ』って言うんですよね。」
私は思わず笑ってしまいました。
「ああ、言いたくなりますよね。」
年齢に関係なく、「よっこいしょ」と言いたくなることはあります。
もちろん、「よっこいしょ」と言うことが悪いわけではありません。
言いたければ言ってもいいのです。
アレクサンダーテクニークでは、この「よっこいしょ」を、
「刺激」に対する「反応」と呼びます。
「立つ」という出来事が、「刺激(Stimulus)」になります。
そして、その刺激に対して私たちは無意識に反応します。
ある人は肩を固めます。
ある人は首を縮めます。
ある人は息を止めます。
そしてある人は、「よっこいしょ」と言います。
面白いのは、そのほとんどが無意識だということです。
本人は「そうしよう」と意識的に決めているわけではありません。
立とうとした瞬間に、いつもの反応が無意識に自動的に始まるのです。
だから私は生徒さんに言いました。
「別に『よっこいしょ』をやめなくてもいいんですよ。」
「ただ、言わなくても立てますよね。」
生徒さんは笑っていました。
でも、ここには大切なポイントがあります。
自分がどんな反応をしているかに気づくこと。
それだけで選択肢が増えるのです。
今までは、
立つ
↓
よっこいしょ
しかありませんでした。
でも気づいた瞬間、
立つ
↓
よっこいしょ
もできるし、
立つ
↓
何も言わない
もできる。
別のやり方も試せる。
つまり選択肢が増えて、自由が増えるのです。
アレクサンダーテクニークは、正しい姿勢を教える方法ではありません。
何かを無理に変える方法でもありません。
まずは、自分がどんな刺激に対して、どんな反応をしているのかを見ること。
そこから始まります。
刺激とは、無意識の反応を呼び起こすもの。
そしてその反応に気づいた時、人は初めて別の選択を持つことができます。
そう考えると、「よっこいしょ」も、
なかなか奥深い言葉なのかもしれませんね!




コメント