「先生、舌が勝手に動きます!」~気付くことから全てが始まる~
- AI IMAI

- 7月11日
- 読了時間: 2分
レッスン中、生徒さんが鏡を見ながら、困った顔で言いました。
「先生、舌が勝手に動きます!」
私は笑顔で答えました。
「いい気づきです!」
生徒さんは少し驚いた表情。
「動いてしまうのに、いい気づきなんですか?」
そう思ったかもしれません。
実は、一音だけを出す練習では、舌を落ち着かせることができていました。
ところが、歌になった瞬間…。
舌が勝手に動き始めたのです!
もちろん、生徒さんは舌を動かそうと思っているわけではありません。
だからこそ、
「先生、舌が勝手に動きます!」
という言葉が出てきました。
でも、私はこの言葉を聞いて嬉しくなりました。
なぜなら、「気づいたこと自体」が大きな一歩だからです。
多くの人は、無意識に自分が舌を動かしていることに気づいていません。
気づいていないものは、変えることができません。
でも、
「勝手に動いている。」
という事実に気づいた瞬間から、初めて改善へのスタートラインに立つことができます。
私はアレクサンダーテクニーク教師でもあるため、
歌のレッスンにもその考え方を取り入れています。
まず、自分が無意識に何をしているのかに気づくこと。
そして、不必要な癖を少しずつやめ、
より自然で無理のない身体の使い方を身につけていくこと。
このプロセスを繰り返すことで、「たまたまできた」ではなく、
いつでも再現できる歌い方へと近づいていきます。
レッスンでは、「できないこと」を責めることはありません。
「今はまだできない。」
それだけです。
そして、
「なぜできないのか。」
「どこで舌が動き始めるのか。」
「どうすれば改善できるのか。」
を一緒に観察し、原因を見つけていきます。
原因が分かれば、練習の方向性が決まります。
だから、上達は偶然ではなく、積み重ねになります。
私は、歌は身体という楽器から生まれるものだと考えています。
そのため、歌だけを練習するのではなく、
身体の使い方も一緒に学ぶことが、とても大切です。
アレクサンダーテクニークのレッスンで身体を楽器として磨き、
それを土台に声楽レッスンを受けることで、安定した歌声を手に入れることが出来ます。
「もっと自由に歌いたい。」
「頑張っているのに思うように声が出ない。」
そんな方こそ、まずは身体で何が起きているのかを知ることから始めてみませんか。
もしかすると、あなたの声を邪魔しているのは、
あなた自身もまだ気づいていない、ほんの小さな癖なのかもしれませんよ。




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